Ⅰ級入魂。
Ⅰ級窩洞とは臼歯部隣接面を含まない窩洞ですが、様々な修復方法の中で審美面、機能面など比較すると、ダイレクトボンディングが最良なのではと考えています。
例えば、臼歯Ⅱ級窩洞のダイレクトボンディングは技術も要しますし、治療時間も長くなりがち(15分~20分ずっと口を開けててもらいます…)また、コンタクトや咬合の回復、そして長期経過を考えると窩洞が大きくなればなるほど間接法の方が有利になります。
前歯のⅢ級、Ⅳ級のダイレクトボンディングに関してはMI(最小限の侵襲)の面では有効ではありますが、難しいのはやはり審美面。うまく色合わせできないと治療跡がとても目立ってしまいます。そのため、ケースによってはセラミックによる間接修復の方がダイレクトボンディングよりも有利な場合もあります。
ただ、Ⅰ級窩洞に対するダイレクトボンディングに関しては、他の治療と比較し劣る面がありません。比較的短時間で終わりますしね。
本日の症例①
上顎第一大臼歯メタルインレー破折
充填後
術後
症例②
銀歯を外したいという主訴
術前
充填後
術後
Ⅰ級窩洞であればエラーも少なくに良好な結果が得られ、患者様にも喜んでもらえます。
もちろん様々なケース、様々な選択肢がありますので、その中から最良のものを提案できればと思います。